進まない

5年前一人暮らしを始めた。


なるべく費用を抑えたかったので、敷金や礼金の一切かからない部屋を探した。


オートロックだが壊れていてなんちゃってオートロック仕様で家賃が安く、
女性が住むにはあまりおすすめできないと不動産のお兄さんに言われた部屋に一目ぼれをし、誰にも相談せず契約をした。


一人暮らしをスタートした際、手元に10万円しかなく必要最低限の家具や食器をそろえて社会人初給料日まで、
超節約生活を送った。


仕事でつらい時、誰もいない部屋に帰る事が寂しくて仕方なかったが、何もない部屋で一人で愚痴をこぼしていると不思議と気持ちが整理され、何度も心のリセットをすることができた。


1年目は殺風景だった1ルームの部屋も、月日が経つにつれてカラーボックスが増えたり、
観葉植物が増えたりと女性らしい部屋にと変化していった。


今年、職場が変わることを機に、実家に帰る事になった。


引っ越しの手続きをし、荷造りが始まった。


あんなに殺風景だった部屋には一年ごとに物が増えていき、たくさんの段ボールが必要になった。


部屋の半分以上を積んだ段ボールに占領されたとき、社会人になって間もない頃の部屋を思い出した。


ここまで頑張ったと自分に拍手をしながら、
不安しかなかったあの頃を支えてくれたこの部屋に感謝の気持ちでいっぱいになった。


住めば都。

そんな言葉では表現できない大切な私のお城。

引っ越しの前日、この部屋との思い出をたっぷりと思い出しながら、最後の床磨きに力を注いだ。


【PR】
単身パックを比較して上手に引越し